『ヤングケアラー』

本日の長崎新聞に、『ヤングケアラー』に関するアンケートの記事がありました。

 

『ヤングケアラー』とは、家族の介護を担う18歳以下の子どもさんのこと。

医療福祉職(研究者や医療ソーシャルワーカー)対象の事例調査で、「18歳以下の子どもが家族のケアをしているのではないかと感じた事例がある』との質問に、402人からの回答のうち35%の142人が「ある」と回答。

ケア内容を尋ねると、「家事」が70%、「きょうだいの世話」が46%、「情緒面のサポート」44%、「請求書の支払い・病院への付き添い・通訳」37%だった。

その子の他に、家庭を支援する人がいたかどうかについては、他の親族の支援や外部サービスを利用する一方で、「まったく支援がない状態だった」との回答が5人いた。

 

ヤングケアラーはその存在がこのように確認されてはいるものの、ほとんど支援の取り組みがないのが現状だそうです。

 

たとえ家族とはいえ、十代の若者が家族の実質的な介護や家庭の経済的な問題を抱えることは、本当に大変なことだと思います。学業と介護の両立問題、そして同世代の人たちからの孤立などもあり得るでしょう。

 

『介護』といえば、高齢の親をその50代・60代の子どもがお世話することと捉えがちだったかもしれませんが、このような現実が実際にあり、例え数年後介護から解放されても、彼らのその後の人生に大きな影響を与えかねない問題であることを改めて認識し、早く支援制度が確立されてほしいと思います。