長崎県ケアラー支援条例について

 当会が発足して10年にあたる2022(令和4)年10月7日、九州初の「長崎県ケアラー支援条例」が県議会で可決成立しました。この条例にこめられた精神は、私たちシングル介護者(ケアラー)やヤングケアラーのみならず、あらゆるケアラーを支え、「誰一人取り残さない」と、力強くうたっています。

 この条例、まずは前文だけでも読んでみてください! そして、よければ全文も。(県ホームページよりダウンロードも可能です)

長崎県ケアラー支援条例

 

令和4年10月14日公布(令和5年4月1日施行)

 

前文

 身近な人に無償で介護、看護、日常生活上の世話等の援助を行うすべての人が、援助を受ける人と共に安心して人生を送ることができるようになることは、私たち県民の願いである。

 近年、少子高齢化、核家族化の進展等の社会環境の変化によって、家庭における介護等の人手が不足し、ケアラーに過度な負担がかかっている。また、根強く残る「家族が介護するのが当たり前」という規範意識もあいまって、ケアラーが孤立し、抱える悩みを声に出しにくくなっており、受けられる支援すら届かないという課題が生じている。

 これらの課題解決を図るため、ケアラーに対する早急な支援体制の強化等と併せて、県民等がケアラーの問題を理解し、ケアラーが孤立したり、心身が疲弊することのないよう、社会全体で支える機運を醸成していくことが重要である。

 ここに、私たちは、ケアラーに対する理解を深めるとともに、社会全体で支えていく仕組みを構築し、だれ一人取り残さないことを決意し、この条例を制定する。

 

※以下全文は長崎県ホームページからご覧ください。