介護職・相次ぐ離職・・・

毎日新聞に、介護職の離職問題が掲載されていました。

 

介護職の離職率は17,0%(2011~12年)で、全産業平均(14,8%)を上回るとのこと。

 

過酷さの割に低賃金・・・と指摘される介護職。

介護職の(手当を除く正規職の)平均賃金は、全産業平均を約9万円下回るそうです。

これって、きっと都市部でなく地方での話になると、また違ってきますよね・・・厳しいなぁ(涙)

 

しかしながら、求職者一人に働き口がいくつあるかを示す2月の有効求人倍率は2,19倍。全産業平均(1,05倍)の2倍・・・って、要するに、『仕事はあるよ~安いけどね!』ってことでしょうか・・・。

 

政府も手は打ってきたのでしょうけども、・・・まったく追いついてないですよね。

依然、他業種との格差は埋まらないようです。

 

日本では長い間「介護」が家庭の中の主婦による家事労働の一つとみなされてきた歴史があり、それを職業として確立する体制や認識に遅れがあって、今もなお低賃金から抜け出せない原因の一つ?・・・とか。

 

う~ん・・・確かに・・・ん?

 

でもって、ここ最近は結局のところ政府も「家族介護を見直そう!」だの「日本人としての家族の在り方とは・・・云々」なんてもっともらしいウンチクを言いだしてる・・・要するに、「国じゃ手におえん!だって、財政厳しいし~各々各家庭でがんばって!」ってことなのではないですか・・・?

 

家族の在り方を日本人としての美徳と繋げて語られたら、我々シングル~はこの国で生きていけない。

居場所がないじゃないですか~(怒)

 

一個人の在り方や生き方が尊重されないそんな方法を唱えて、それでもなお先進国として世界を渡っていくおつもりでしょうか・・・

 

我が国の介護(高齢者)問題は、もぅ国民の情に訴えて解決できるぐらいの小さいもんじゃないと思いますよ。

 

 

 

以前、知り合いの介護職の男性が『このまま(安い給料)じゃ、結婚して所帯を持つこともできない。」と言い退職されたことを、この新聞記事を読んで思い出しました。

とても仕事にも熱意のある方で本当に残念だったけど、哀しいかな止めることができませんでした。

だって、事実ですもの・・・。

 

こんなにも人手が足りず対応が急がれる現場で、実際に起きているのがこの状況です・・・

 

介護職として働く気持ちはあって、実際にその現場で一度は働き出す人たちもたくさんいるわけですよね。

 

実際にどれだけの人を雇用できるかわからない外国人に「コンニチワ」の挨拶をするとこから教育するお金と時間があるのなら、働く気持ちのある日本人をまずはどうにかしてほしい・・・

 

ここは外国人でどうにかしようとしながら、一方では「家族介護」だの「家族の在り方」だのって『日本の!』美徳出されてもね~説得力ない!!!

 

 

 

介護士さんもヘルパーさんも、みなさん本当に過酷な労働条件のもとお仕事をされています。もっと評価されるべき職業のはずです。なにより、これから我が国に起こる超高齢化社会を支えていくのは、この方々だと私は思います。家族だけでは、絶対に無理です。「介護」を家事労働の一つとするのではなく、生業の一つとして確立させなければ・・・。

 

 

介護現場の処遇改善を切に願います。