『ヤングケアラー』

先日お知らせしました、昨夜のNHK特集クローズアップ現代を拝見しました。

 

ヤングケアラーについての特集です。

 

最近、しばしば耳にする「ヤングケアラー」・・・

番組では、全国で17万人という数字が出ていましたが、きっと・・・本当に正確に統計をとると、もっと多いのかも知れません。

 

当会では40代のメンバーが一番多いですし、今の状況に至る経緯もそれぞれで違いますけども、私たちの多くがかろうじて大人になってから介護生活が始まりました。(もちろん、中にはもっと若いころから家族の病気などを抱えている人もいますが…)なので、介護離職を余儀なくされたり、介護をきっかけに実家に戻り親との同居生活が始まったメンバーは多いです。

番組で紹介されたヤングケアラーさんたちのように、それが故に学業そのものを諦めたり、卒業後すぐの(希望する)就職を諦めなければならなかった・・・というような経験はなかなか少ないですが、しかしながら、やはり同じ介護問題を抱える子どもや孫です。他人事とは思えない問題だと痛感しました。

 

そして、今の私たちシングルケアラーが置かれている社会の中での立場や抱えている問題が、彼らヤングケアラーさんたちのこれからにも繋がる部分があるのかも知れないと思います。

 

もちろん、彼らが必ずしもこの先シングル(独身)であるという意味ではないですけども…(結婚やパートナーとの生活は、その見解に個人差が大きいので、言いきるわけではありません。)

 

ただ、一度はそこそこ安定した収入や立場を得ていたにも関わらず、介護離職問題や離職はせずとも介護を抱えながらの不安定な仕事、今も将来的にも自分自身の経済的な保障が問題となることが多い40代・50代の我々としては(なんせ、自分たちのシニア生活が目前ですからね…笑)、・・・う~ん?、一概には言えませんが、やはり結婚し家庭を持つことと安定した経済力(収入)があることとは、現実的に切り離せないところがあるのではないかと思います。特に、男性とか・・・。

 

いずれにせよ、ヤングケアラーと呼ばれる年代の介護者さんたちが、介護を理由に若くでいろいろな可能性や夢を諦めたりせず自分自身の生活を全うできるような、もしご家族の病気や介護を抱える状況があったとしてもそうできるような、社会になって欲しいと思います。