『アラジンフォーラム2014』参加報告!

先日、6月29日(日)に開催されました『アラジンフォーラム2014』の参加報告が、本会メンバーさんから届きました~

 

 

(以下、報告文・・・)

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【アラジンフォーラム2014】

NPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン主催の
 アラジンフォーラム2014
「仕事も人生もあきらめない!介護環境づくりのために」
 ~介護と仕事との両立を企業・地域社会がどう支援するか~

という題で、6/29(日)13:00より、青山のウィメンズセンターで開催されたシンポジウムでは、まず介護保険制度構築に尽力された樋口恵子さんからの、具体的かつユーモアに満ちた講演から始まりました。
樋口さんたちは現在、「介護離職ゼロ作戦」と題して、政府には介護離職を防止するための施策を、企業には仕事と介護が両立する多様なシステムづくりを、そして地域には両立のための支援を求めて、活動しているとのこと。少子化の歴史的背景、現在の介護者像の変化(嫁から実子へ)から、今後は血縁ではなくても支援できる社会を求めるべきとし、また介護離職のコストは、本人の逸失利益のみならず企業にも政府にも採用コストや所得税の減収などがあると説明されたうえで、与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」をもじって、「君、辞めたまふことなかれ」と提言されました。

その後、シンポジウムでは、企業の側からの視点、支援者側、男性介護また介護者政策の研究者、さらにケアマネの立場からもそれぞれ発言があり、多角的視点からこの介護離職の問題点が分析され、それを基に今後の具体的な方策として、全国の介護者支援団体連合会の発足や、介護者カフェなどの活動、和氣さんたちが始められたような、介護者のための具体的な仕事づくり等が発表されました。

私が特に大切だなと思ったのは、最後に研究者の津止さんが言われた、「この問題に対する社会の合意水準を高める作業が必要だ」ということでした。まだまだこの問題は、育児ほどには実態が知られておらず、理解も不十分です。しかしこうして、介護に関わるさまざまな分野での議論そして運動が活発になされ、介護において充実した環境が整えられることがなければ、この国はいずれ先細りで衰退の一途をたどるのではないかという危機感があります。

こういった危機感を多くの人たちと共有し、また、一人一人の生を豊かなものにするためにも、今後もぼちぼちながら様々な人たちと話をし、広げていければと思います。

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やはりなかなか興味深い内容ですね。

「この問題に対する社会の合意水準を高める作業が必要だ」・・・全くもって、心から共感します。

 

長崎や九州地区でも、こんなフォーラムが開催されたらいいんだけどな~

 

 

 

ご報告ありがとうございました。

参加お疲れ様でした。

 

 

また、何かありましたら情報やご意見お待ちしています!