介護者の声(体験談)を掲載して頂きました!


ワーク&ケアバランス研究所さんのメルマガに、当会会員の寄せた文書を掲載して頂きました。

こうして発信して頂いて、本当に嬉しいです。

また、この体験や我々の活動のつながりが、少しでもどこかで誰かのお役に立てればと思います。

 

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■「緊急時の対応」みんなはどうしてる?Vol.4
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★注意★
お声を寄せてくださった皆さまの「温度」を大事にしたいので、
改行などの修正は施しておりません。
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私の場合、母(65歳・がん患者・介護認定なし)が自宅に一人いるときに、職場(私の携帯)に母から電話が入りました。

最悪なことに、そのときは会議中。
一度は、着信を無視したものの、どうにも胸騒ぎがしまして・・・
母も私が仕事中だとわかって電話をかけてきているので、よほど何かがあったのではないか・・・と思い直し、意を決して一度退席しかけなおすと、どうやら脱水症状をおこし気分が悪くなっているようでした。

同席していた上司に話すと、「すぐに帰ってあげなさい。」と言って頂き、車で20分程の自宅へ急ぎました。
道中も、母の携帯に電話をかけ続けながら、意識があることを確認しつつ・・・(←今思えば、これも違反ですよ・・・涙)

帰宅すると、玄関も窓もあちこち開け放した状態で、母がリビングに横になっていました。転んだみたいで、物も倒れています。
熱中症のようでした。
急いでクーラーをつけて、スポーツドリンクを飲ませ、母を涼ませて・・・
転んだ時の怪我の手当てをし、なんとか意識もはっきりしてきました。
病院に連れて行こうとしましたが、「もう、大丈夫!」と言うもので、しばし様子をみて・・・・。
落ち着いたところで、上司にお礼と状況報告の電話を入れました。


ただ、そのときの会議はなんとか抜け出せたのですが、夕方からの別の会議がどうしても私が出席しなければならない内容で、上司も「もし、来れるのならば、もう一度(職場に)戻ってほしい・・・。」と、言われるもので、しばし母の様子をみつつ、食事の用意など家のことをする時間を再度もらって、また職場に戻ることにしました。

再び職場に戻る際は、県外に住む姉に状況を伝え、姉に母への電話での安否確認と、私への状況報告(メール)を仕事が終わるまでずっとしてもらいました。


「〇時〇分 母、ごはん食べれた。」

「〇時〇分 気分もだいぶスッキリしたと言っている。」

「〇時〇分 母が、『風呂に入りたい!』と言ったので、(私が)帰るまで待つように注意した。」

・・・など。


お陰さまで、なんとか母の体調もすぐに回復したので(転んだ時の生傷は残りましたけど)、それは幸いでした。
もし、救急車を呼ぶとか、病院で点滴の処置を受ける・・・となると、もっと時間も手間もかかっただろうと思います。


母には日頃から、絶対に携帯電話をそばに置くように言い聞かせています。また、自分も仕事中でもなるべく持ち歩きます。
普段から、何気ないちょっとした用事はメール、緊急時には電話としておくと、電話の時はよほどの事態だ!と察することもできます。


この日、自宅に戻った時間は、時間休で有休処理。
勤務先は、1時間単位で有休がとれるので。
これは、無駄に有休を使わずにすむのでとても助かります。
半日とか、一日とかでしか有休がとれないと、突発的なことに対してはやはりもったいない。
職場選びのポイントとして、この時間休の取得ができるかどうかは確認されるべきだと思います。


私の職場は行政なので、休みを頂く権利的なことには、おそらく民間の企業よりもきちんとしているかも知れません。
上司も、介護の状況はいつも気にかけてくださいますし、働く側として「損」をしないようにしてくださいます。

ただ、やはり自分のこの年齢になると、職場でも担当の業務に対してそれなりの責任を負っているので、なかなか自分の代替的な職員が他にいない場合もあり、このように、(上司から)「申し訳ないが、〇〇の説明だけはしてくれ!他の者ではできない!」などの状況はあり得ますね。
私はシングルですので、自分で食べていかなければならないし、やはり職場での自分自身のキャリアのことなどを考えると、簡単に「できない!」とも言い切れないし、言いたくない気持ちもあります。
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次号でも皆さまからいただいた対策をご報告させていただきます。

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